制作現場スタッフの熱い声をお届けするスペシャル企画

<

【第４回】色彩設計　桂木今里

「胡蝶綺 ～若き信長～」はオリジナルアニメーションということもあり手探りしながらの「ゼロ」からの出発でした。そこには本作ならではの苦労やエピソードがあり、その中で奮闘する現場スタッフの熱い声をお届けいたします。
第４回は、色彩設計　桂木今里。

―――　Q1．お仕事の内容を教えていただけますか？
作品の世界観を色で表現する仕事です。
本編上の作画で描かれるものの色や、場所や時間帯によってキャラに合わせる色を作っています。
今回、補佐について頂いた佐野さんには、キャラごとで担当分けをし、作品の渋い部分を素敵に表現して頂いています。

―――　Q2．本作にかける意気込み（←第６回で信長様と恒興さんにご指摘されたので修正いたしました）をお願いいたします。
現場がそれぞれ色んなこだわりを混ぜ入れながらも、ひとつのまとまった作品になっていると思います。
心意気というか、少しでも興味を持ったら「観て！」とだけ。

―――　Q3．こだわっている点をお聞かせください。
キャラクターの魅力を色がついた事によって、より引き出せるよう衣装配色やキャラクターイメージを大事にしつつ作っています。

―――　Q4．苦労話やエピソードなどがありましたらお聞かせください。
原作の絵などのない作品なので、どうアプローチしていこうかと監督たちと話をすり合せつつ方向性を決めてキャラ色をのせていきました。
この作品は衣装にグラデが多いのでどうやって１着ずつ作っていくか悩みました。(模様の代わりにグラデがある感じでしたので少し派手しています)
その中で少年信長のリボンの色を赤と黄色にしてりんごをイメージしたり、幼少信長の着物を紅葉をイメージして作ったりと遊び心も入れました。ちなみに幼少信勝は桃です。桃太郎っぽいなと思って・・
苦労というかこだわった部分でもあります。

―――　Q5．ぜひここを見てほしいというところはどこですか？
ＯＰの色は監督や中嶋さんと打ち合わせのもと特に拘りつつ楽しく作らせていただきました。
撮影監督にイメージ画をお渡ししてお願いして、イメージどおりの画作りができたと思います。
背景色・小物含め調整させてもらえてあのカットだけは特に自分らしさがあります。
EDは赤い紐の色について中嶋さんと談義をしていい感じに出来たなと思います。笑

―――　Q6．本作は織田信長を扱っていますが、好きな戦国武将はいらっしゃいますか？いる場合、誰でしょうか？

現実で考えると難しいですが、二次元的なもので目にした戦国武将では明智光秀とか徳川家康でしょうか？
本作の中では河尻秀隆推しです。
でも、胡蝶綺を見ていると信長様はやはりかっこいいなって思いますね。

―――　Q7．戦国の人物になれるとしたら誰になりたいですか？よろしければ理由もお願いいたします。

戦場で生きていける自信がないので画面の外が良いです！

―――　Q8．ご視聴されている皆様にメッセージがありましたらお願いいたします。

最初に世界観に浸ってもらって、その後何度も観て色んな発見や思いを抱いて頂けたら嬉しいです。
今まで観ていなかった織田信長の一面を感じられるはずなので新鮮な気持ちで観れるはずです。
そして、信長の周囲の人物の思想や理念も中々掘り下げられていると思うのでそこも見所です。