制作現場スタッフの熱い声をお届けするスペシャル企画

【第３回】撮影監督　浜尾繁光

「胡蝶綺 ～若き信長～」はオリジナルアニメーションということもあり手探りしながらの「ゼロ」からの出発でした。そこには本作ならではの苦労やエピソードがあり、その中で奮闘する現場スタッフの熱い声をお届けいたします。
第３回は、撮影監督　浜尾繁光。

―――　Q1．お仕事の内容を教えていただけますか？
画面に光や影の処理を入れてシーンの雰囲気を作り出したり、雪や花びらなどのエフェクトを作ったりします。
キャラクターの髪・目・衣装などに質感処理を入れたりするのも撮影で作業します。

―――　Q2．本作にかける意気込み（←第６回で信長様と恒興さんにご指摘されたので修正いたしました）をお願いいたします。
戦国時代の映画は大抵がモノクロ調・セピア調でノイズが入っていて、華やかな印象の映像ではありませんが、中嶋さんの美麗なキャラクターと歴史を組み合わせた映像をどう作り出していくのか、試行錯誤した上で作業に入りました。

―――　Q3．こだわっている点をお聞かせください。
歴史物の作品ではありますが、全体的に渋く古っぽいテイストの画面にしないように意識しました。
歴史っぽい雰囲気を出すのは特定のシーンだけで、綺麗なカットでは綺麗に仕上げてキャラクターの魅力を引き出すような処理を念頭に処理を考えています。

―――　Q4．苦労話やエピソードなどがありましたらお聞かせください。
キャラクターに入れている質感処理は、中嶋敦子さんの絵にマッチしつつ、キャラクターの魅力を引き立てるような効果を出せるように、たくさんの処理が入っています。
最終的にキャラクターの質感処理の数は、300種以上になりました・・・。

―――　Q5．ぜひここを見てほしいというところはどこですか？
OPとEDは自由にやらせていただいたので、阿部監督と中嶋さんの好みに合っていたかは定かではありませんが、本編ではなかなかできないような画面にできたのではないかと思います。

―――　Q6．本作は織田信長を扱っていますが、好きな戦国武将はいらっしゃいますか？いる場合、誰でしょうか？

伊達政宗

―――　Q7．戦国の人物になれるとしたら誰になりたいですか？よろしければ理由もお願いいたします。

今の時代で満足しています。
今後100年刻みでどう歴史が作られていくのか気になります。

―――　Q8．ご視聴されている皆様にメッセージがありましたらお願いいたします。

あまり無いジャンルの作品だと思います。
お話も最後まで面白いです！