THE REFLECTION SP企画:物語の舞台を巡る旅(第4回)
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ロケハン同行者が語る『THE REFLECTIONの舞台を巡る旅』
少し間が空いてしまいましたが、THE REFLECTION」完結し、2月23日(金)はBlu-rayBOXが発売されます。
このロケハン同行者が語る『THE REFLECTIONの舞台を巡る旅』も今回で最後となります。
物語の舞台を巡る旅(第1回)キミは野生のワニを見たことがあるか!
物語の舞台を巡る旅(第2回)結果オーライ!
物語の舞台を巡る旅(第3回)全てはこのMAPに
※スタッフインタビューなどTHE REFLECTION『現場の声』のバックナンバーはこちらをご覧ください。
独特なアートスタイルを生み出すために、各話で登場した街などへ実際にロケハンを行い、舞台となる場所のリアルやディテールを見て感じ、プランを練り上げた。
このプロジェクトに当初から参加し、このロケハンに同行したスタジオディーン制作部設定制作を担当する許瑠伊が語る「THE REFLECTIONを舞台をめぐる旅」第4回をお届け!
前回は許が出してきたMAPの謎と15分刻みの超過密スケジュールのロケハンについて迫りました。今回はこれらとアートスタイルにフォーカスしてみます。
第4回 リアルを単純化
――― 前回(第3回)のお話では、「THE REFLECTION」のアートスタイルを作るためのロケハンだったということですが、その辺を教えてください。
そうですね、まず、このアートスタイルは長濵監督やりたかったことです。
『映像を切り取ればアメコミになる!』というコンセプトがありました。
アメコミはフラットな単純化した画ですよね、「THE REFLECTION」を見ていただくとわかるように一般的なアニメで見られる透過光処理などしていません。色味も然りです。
そして重要なポイントがもう一点、前回でも触れましたが「THE REFLECTION」のリアルへのこだわりです。
エレノアの部屋を決めるときも、彼女の経済状況を考慮してボルチモアの不動産サイトで探しました。これはリアルの追求したからこそです。
同じようにアートスタイルもリアルへのものすごいこだわりがありました。
リアルへこだわりが、○話のシーンは夜の××だから夜の××をロケハンするなど綿密な事前準備に繋がるんです。
ウソではない、自分たちがロケハン時に実際に見て感じ、映像に見たもの感じたものを反映しています。
あのフラットで単純化した画にするためには、本当の姿やディテールを知らないとダメなんですよ。細かくしっかりと把握してないと記号化できないです。
――― ディテールを知る必要があるということですがどういうことですか?
「THE REFLECTION」のアートスタイルが目指す「リアルのフラット化単純化」にはディテールを知る必要があるんです。
もちろん、ディテールを知らなくても普通の単純化はできるかもしれませんが、「THE REFLECTIONの目指すものとは違います。そうでうね、わかりやすく例を挙げて説明しましょう。
例えば、「ここにパイプが走っている」「こちらには三角コーンがあって」「手前が工事中」「この陰から○○が伸びている」など、なかなかネットだけでは調べ切れないですよね。この詳しい情報が必要だったんです。
ストーリーや世界観など踏まえた上で、この三角コーンは活かして、でもこっちにあるパイプは塗りつぶすなど、何を消して何を残すかをひとつひとつ精査して作り上げました。
元々ないものや把握してないものでは、必要不必要などの精査できないんです。このロケハンで実際に行ったからこそできたアートスタイルなんです。単純化していますが、あれはリアルなんです。
――― ディテールを知る必要があるということですがどういうことですか?
ディテールを知らなくても単純化はできるかもしれませんが、「THE REFLECTION」のアートスタイルが目指す「リアルのフラット化単純化」とは違います。
例えば、「ここにパイプが走っている」「こちらには三角コーンがあって」「手前が工事中」「この陰から○○が伸びている」など、なかなかネットだけでは調べ切れないですよね。この詳しい情報が必要だったんです。
ストーリーや世界観など踏まえた上で、この三角コーンは活かして、でもこっちにあるパイプは塗りつぶすなど、何を消して何を残すかをひとつひとつ精査して作り上げました。
元々ないものや把握してないものでは、必要不必要などの精査できないんです。このロケハンで実際に行ったからこそできたアートスタイルなんです。単純化していますが、あれはリアルなんです。
――― もしロケハンを行わずネットなどだけで調べることなっていたらどうなっていたのでしょうか?
あくまで僕自身の考えですが、先ほどいいましたが「単純化していますが、あれはリアル」にはならなかったと思います。
ネットオンリー情報の大きな欠点、情報タイムラグがあるんです。いつ時点の情報なのかも把握するのが難しいことも多いんです。
Aの情報とBの情報では年単位の時間的な相違が出たりするでしょう。
例えば、同じ場所なのに建物が違う、街灯があったりなかったり、色が違っていたり整合性が取れないなどが発生します。
それを補正する作業が入ります。どの情報が正しいのかを判断するのはネットだけでは難しいのではないでしょうか?
ロケハンをしっかり行えば、ロケハン時の街並みは把握できますから。時間的な相違も発生しません。
――― 何を消して何を残すかの精査は長濵監督が行ったんですか?
はい、監督が行いました。
ロケハンで見たもの感じたもの、空気感なども考慮して行ったようです。
何気ないビルするら、バックボーンには相当なこだわりがあるんです。
――― 最後に長い期間THE REFLECTIONという作品に関わってきたと思いますが、振り返っていかがですか?
頭の中にあるものが具現化していくことの大変と面白さを全身で感じることができました。
物語の舞台を巡る旅(第1回)キミは野生のワニを見たことがあるか!
物語の舞台を巡る旅(第2回)結果オーライ!
物語の舞台を巡る旅(第3回)全てはこのMAPに
※スタッフインタビューなどTHE REFLECTION『現場の声』のバックナンバーはこちらをご覧ください。
遂に2月23日(金)はBlu-rayBOXが発売されます。
「裏にはあんなエピソード」や「こんなこだわりがあるんだ」など思いながら見ていただけましたら幸いです。スタッフインタビューもあわせてご覧いただけると面白さ倍増です。
長い間ありがとうございました。
THE REFLECTION公式twitter @RFLC_anime
©スタン・リー, 長濱博史/THE REFLECTION製作委員会