求人特集 スタッフインタビュー 作画部部長 森本浩文

「スタッフインタビュー」

※インタビュー内容は2023年3月卒業予定者対象求人向けに制作した2022年時点のもの
新卒求人情報と連動して今回募集をする部署の部門長やチーフへ、部署の紹介や欲しい人材などついてインタビューを決行。
私たち、スタジオディーンについて少しでも知ってもらえればと思います。

作画部部長 森本浩文

作画部部長 森本浩文 インタビュー

プロフィール
1992年に動画としてスタート。
動画、動画検査、原画、作画監督等を経て2011年に作画部部長となる。
部長職の他、現役のアニメーターとしても作品制作に参加。現場を知る管理職。

――― Q1. 部署の紹介をお願いします。
作画部は動画、動画検査、原画、作画監督などが席を置く部署です。
メインの仕事は、ベースとなる絵を描き、そこに動きをつけアニメーションを仕上げていく部署です。最近では、デジタル動画・作画にも力を入れています。

――― Q2. 部署の特色を教えてください。
新人アニメーターでも生活できるよう部署を挙げて、環境改善に努めています。
メディアにも取り上げられていますが、一般的に新人アニメーターは生活が苦しいというイメージがあると思います。実際に生活が行き詰まって才能ある人たちが挫折し辞めていく姿を多く見てきました。このような状況をなんとか止めたいという強い思いがあり、現在、当社の作画部では東京で暮らせるような仕組みを作り、長く作品に関わってもらえるような工夫や努力を日々検討し、実施しています。
デジタル作画に欠かせないタブレットも液晶タブレットに慣れている人は、最初から液晶タブレットで作画を行います。
デッサン力などの基礎技術の向上、作画としての技術面のサポート・バックアップにも力を入れています。

――― Q3. アニメーション制作へのこだわりを教えてください。
私が思う良い作品は、作画とお話がうまくマッチしていて、作品を観た人が「面白い、楽しいな」と感じてくれるものだと思っています。
当社は、月に3、4作品が動いています。私がひと月にメインスタッフ・クリエイターとして関われるのは概ね1、2作品ほどです。
良い作品を創り出したいという気持ちは、常に持っています。普段は、作画部部長としての立場もありますが、クリエイターとしての側面も強いので作品へのこだわりは、人一倍にあります。私が関わっていない作品にもなるべく目を通し、部署間を超えて作画に関する意見を述べるなど、さまざまな点でサポートできるように心がけています。

――― Q4. 求められる人材像を教えてください。
基礎的な画力を持ち、アニメーターとして長く続けていく自信がある人ですね。
アニメーターをしていると挫折することが結構あります。私もそうでしたが本当にぶつかる壁が多いです。例えば、専門学生のとき、周りから褒められる画を描けていましたが、アニメ業界に入ると、もっとうまい画を描く人がたくさんいました。その集団の中、うまく描けるようになりたい一心で、ほんとうにたくさんの画を描きました。年数を積むにつれて経験値も増えて、動画、原画とステップアップしていきましたが、画が思うように描けなくてその度に落ち込んだことを覚えています。そのような経験をしながら、ひたすら描き続けた結果、作画監督やメイン作画など担当することが多くなりました。
アニメーターになりたい皆さまも、作画監督やりたい、キャラクターデザインしたいなど、自分自身の夢を向かって意欲的にやらないと続けられないのが事実です。
アニメーターは、短期決戦ではないです。少しずつ着実に経験値を積みながら、長く続けてこそたどり着ける「極み」があります。厳しい戦いですので部署をあげて、サポートします。「極み」を一緒に目指したい方は、ぜひ、門を叩いていただければと思います。

先輩インタビューはこちら(2023年時点のもの)

  • 制作部進行チーフ 菊池玉笑
  • 作画部 原画担当 K
  • 2022-06-30