黒主優姫(くろす ゆうき)は高校1年生の女の子。
全寮制の名門校・私立黒主(クロス)学園で普通科(デイ・クラス)に通う一般の学生で、風紀委員を務めている。
風紀委員の主な仕事は、学園の超エリート美形集団・夜間部(ナイト・クラス)に通う学生達を追いかけまわすデイ・クラスの生徒を取り締まること。
その一方で、ナイト・クラスにまつわる特殊任務も課せられていたのだった。
— ナイト・クラスの生徒達が、
実は全員『吸血鬼(ヴァンパイア)』であるという秘密を守るという……。
人とヴァンパイアとの長きに渡る争いに終止符を打ち、
平和な世界を取り戻す目的のもとに作られた、黒主学園のナイト・クラス。
優姫と、ともに風紀委員を務める錐生零(きりゅう ゼロ)は、ナイト・クラスとデイ・クラスを共存させる使命を担った守護係(ガーディアン)として、学園に必要不可欠な人材だった。
ナイト・クラスのヴァンパイア・玖蘭枢(くらん かなめ)は
ナイト・クラスを統率する頼りになるクラス長。
優姫にとっては、10年前、ヴァンパイアに襲われた際に助けてくれた命の恩人で、憧れの人でもある。
枢の協力もあり、保たれていた学園の平和。
零は何かとヴァンパイアを敵視するのだが、枢の存在が優姫に「ヴァンパイアと人は共存できる」と信じさせてくれていた。
学園に忍び寄る、黒い影に気がつかないほどに……。 切ない血の薫りに秘められた謎が、今解き明かされる!
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