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わたなべひろし監督のお部屋 その13

>>December 5, 2008

わたなべひろし監督のお部屋、第13弾でございます。

監督の写真を見ると、橋梁が多いのに気づきました。
ということで、橋梁シリーズと銘打って、数回に分けて紹介して行きたいと思います。

今回のテーマは、「橋梁シリーズ 下から見上げる編」
渓谷や河川に架かっているため、
煽ったり、望遠で狙ってみたりと撮影場所によりいろいろ楽しめる。
今回は「下から見上げる編」
煽ったアングルをセレクトしてみました。

わたなべ監督 古い鉄道写真 南阿蘇鉄道

  
わたなべ監督 古い鉄道写真 福井鉄道

▲熊本県 南阿蘇鉄道 立野~長陽 

▲福井県 福井鉄道
わたなべ監督 古い鉄道写真  大井川鉄道 わたなべ監督 古い鉄道写真   大井川鉄道
▲ 静岡県 大井川鉄道 ▲ 静岡県 大井川鉄道


煽りのカットは、バランスが大切。
空をどのくらいの割合で入れるかで同じシチュエーションでも違った仕上がりになる。
鉄道写真の場合、空と列車、それに地面や周辺の風景の配分が重要。
さらに、橋を走る列車たちを撮影するのならば、
『列車通過タイミング・光の具合・鉄道橋のバランスと構図』がプラスされる。

1カット目
この南阿蘇鉄道は、監督が子供のころ利用していた思い出の列車。
煽ることでいっそう高さを感じる。

2カット目
チャンスは一瞬。通過する列車はバッチリ中央に収まっている。
全体的に光が硬い、やっぱり夏の日差しだからだろうか?
水面には、周囲の濃い緑がきれいに映り込んでいる。
 
3カット・4カット目
同じ大井川鉄道を撮影したものだが、寄りか引きかで受ける印象がずいぶん違う。

3カット目がすごいなと思うのは、
列車と山の稜線がV字、同じような角度。
そこに出来た空間にある青空と白い雲のバランスが絶妙。
特に稜線近くにあるワンポイント的な雲が構図を引き締めた感じだ。
また、手前の石にも注目、
ごろんと立った石が平坦になりやすい下部分にインパクをインパクト与えている。

監督曰く・・・
1カット目をよく見ると、奥に滝が写っているんですよ、
子供の頃、車内からはよくこの滝を見ていたんですけどね、
こうやって橋梁と滝を一緒に見るのは、実はこの撮影がはじめてだったんです。
感動しましたね。

2カット目、とにかく暑かった。思い出はこれしかいない・・・

3カット目は、大井川や周囲のスケールに圧倒されましたね。
ファインダーを覗いていると、感覚がおかしくなってきて、垂直がうまく測れなくなった。
橋脚から出ている電柱を頼って垂直を測りましたね。
このカットは本当にアングルにかなり悩んだ1枚です。

4カット目は、川の水面をどうしても入れたかったので、
石をつたいながら対岸へ渡り、そこから撮影したものです。

これからもどんどんアップしていま~すヽ(^◇^*)/

わたなべひろし監督のお部屋 その12

>>November 25, 2008

わたなべひろし監督のお部屋、第12弾でございます。

いつも鉄道写真ですが、今回はちょっと違うものをアップしたいと思います。
わたなべ監督が撮影した色鮮やかな紅葉の写真。
河口湖、榛名湖の秋をどうぞ。

わたなべ監督 紅葉写真
わたなべ監督 紅葉写真

▲榛名湖

▲河口湖
わたなべ監督 紅葉写真 わたなべ監督 紅葉写真
▲河口湖 ▲河口湖


今年の紅葉は、なかなか色がいいという話を聞いていた。
本当に鮮やかな色だ。
晴天の下、明るい日差しを受ける紅葉もいいが、曇天や小雨の中の紅葉も格別。
晴れの日はパッキとしたコントラストが強い写真に仕上がることが多いと聞く。
だから、花とかを撮影するときは、うす曇りがいいと。
そして、この写真を撮影した日は、監督曰く、日ごろの行いが・・・
ということで、天気は・・・ゴニョゴニョ。
しかし、その分、しっとりした写真が・・・。

監督曰く、
今年は本当に色つきがよくて、毎週「榛名湖・河口湖」へ出かけていましたね。
4週連続(笑)
この日は、小雨が降っていました。
そのおかげで、しっとりした落ち着いた趣のある写真が撮れましたね。

これからもどんどんアップしていま~すヽ(^◇^*)/

わたなべひろし監督のお部屋 その11

>>November 4, 2008

わたなべひろし監督のお部屋、第11弾でございます。

今回のテーマは、「夕暮れ」
監督が昔撮影したものからのセレクトです。
夕暮れがいっそうノスタルジックな雰囲気を醸し出している。

  
   わたなべ監督撮影 古い鉄道写真
わたなべ監督撮影 古い鉄道写真   

▲埼玉県 JR八高線 東飯能〜金子

▲ 茨城県 鹿島鉄道
わたなべ監督 古い鉄道写真
  
わたなべ監督撮影 古い鉄道写真   
▲ 福井県 京福電鉄 ▲ 兵庫県 北条鉄道


ちょっと懐かしい周囲の風景が夕暮れ色に染まる。
どのカットも郷愁を誘う。
家路に急ぐ乗客を乗せて走っているのだろうか・・・

「夕暮れ」のカットは、夕暮れの色をどのように出すかがまさにセンス。
刻一刻と変換する空の色、そして、通過する列車。
この両者がバッチリのタイミングで出会うかが難しい。
逆光などの光が好きというわたなべ監督、
監督らしく、光を絶妙なセンスでとらえています。

1カット目
オレンジから藍色へのグラデーションを見事にとらえた1枚。
その幻想的な風景の中を走る列車、その行き先はどこか違う星のよう。

2カット目
太陽の位置、写りこむ光、走る一両だけの列車、絶妙なタイミングの1枚。
水面に写るオレンジ色の柱が鮮やか。

3カット目
ノスタルジック、懐かしい1枚。
実際この風景を見たことがないのになぜかとても懐かしい。

4カット目
のどかな田園風景の中を1両編成で走る列車。
列車の向こうに見える山の稜線に沈み行く夕日が寂しさを呼び起こす。


これからもどんどんアップしていま〜すヽ(^◇^*)/

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