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「フランソワ・ペルゴと日本 ショートフィルムコンペティション」 優秀作品受賞者がやって来た! 

>>February 21, 2008

世界的に有名なスイスの時計ブランドメーカー・ジラール・ペルゴ社
若いアーティスト達を積極的にサポートするジラール・ペルゴ社が2007年度(2006年はマンガでした)主催した、スイス・フランス・日本のアートスクールやアニメーションスクールの学生を対象にしたアニメーションコンテスト「フランソワ・ペルゴと日本 ショートフィルムコンペティション」。
その優秀作品に選ばれたスイスの学生さん達を、スタジオディーンにお招きしちゃったんです!
お迎えするのはNプロデューサー(+こっそりweb隊)。
如何せんスイスの言葉を話せるはずもなく、有名時計ブランドには縁遠い(たぶん縁ない)我々が、どこまでおもてなしできるのか......。
それにしてもジラール・ペルゴ社といえば、我々が一生手にすることない世界に名を轟かせている超一流ブランドですよ。
公式サイト初、越えられるか言葉!スタジオディーンの国際交流。いよいよスタートです★


国際交流mission.1
    自己紹介をしてみよう。

お越しいただいたマリー・プルーン(Marie-Prune Bonzon)さんとシンタ (Shinta Juilland)さんと、ドキドキの初対面!
頭のてっぺんから爪先までスイスの爽やかな空気を漂わせるお二人。
彼女らから日本語が飛び出すなんて思えない!
かと言って、英語さえおぼつかない我々に、スイスの言葉を話せとは酷すぎる話。
このままジェスチャーで乗り切るしかないのか......っ!? どうなる国際交流!!
......なんて、そもそも来訪者側が我々の語学力に期待しているとは到底思えないよな。
同行されたスタッフの方の見事な通訳で、挨拶を交わすことに成功したのでした。
mission.1、無事クリア〜(すべて通訳さんのおかげですけど!)。

国際交流mission.2   優秀作品を鑑賞してみよう

そもそも、マリー・プルーンさんとシンタさんにスタジオディーンにお越しいただけたのは何故なのか。
そこには、好評発売中のOVA『今日からマ王!R』の西村純二監督の存在があったのでした。
なんと西村監督、「フランソワ・ペルゴと日本 ショートフィルムコンペティション」の審査員だったのです!
西村監督とアニメという2つの共通点を持った我々。
みんなで一緒に、マリー・プルーンさんとシンタさんが製作されたコンペ優秀作品『Concours Girard-Perregaux』を鑑賞します。
この鑑賞時間はスイスや日本といった世界に関係なく、アニメを見つめる者が集まる空間としてひとつにまとまることができました。アニメ国境を越える......(しみじみ)。
温かみのある作品を前に、mission.2は楽々クリアです!

国際交流mission.3    作品の感想を述べてみよう

作品を楽しく拝見させていただいたのですから、感想をお伝えするのが礼儀というものです。
通訳さんもついてくれることですし、心置きなく思ったことを語るべし
西村監督「カット割りや選び方が良かったですね」
......?通訳さん、キョトンとしていらっしゃいますけど......???
そこで、ハタと気付く我々。キョトンの原因は『カット割り』。
そう、通訳を担ってくれているスタッフさんは、アニメに詳しい人というわけではなく(当然なんですけど)......アニメの制作用語を訳すことができないという問題勃発したのでした。
「カット割りとは......映像を切り繋げていく作業で......」
まずは日本語で説明を行い、理解してもらってから英語に訳すという2段構え通訳で、この場を乗り切ったのでした〜。
......何とかmission.3もクリア......かな?(通訳さんの尽力の賜物です!)

<宣伝>
ペルゴ氏と日本のつながりを描いたアニメ作品全貌は、『Concours Girard-Perregaux』をチェケラ。

国際交流mission.Last   日本のアニメ制作工程をご紹介してみよう

日本のアニメ制作のプロである我々が、その工程の一部始終を学生でもあるお2人に吸収していただこうではないか!
......と意気揚々と説明をはじめる。それはあくまで表面上、実は我々の心臓、本当はバクバクしっぱなしだったのです。
何故なら......彼らに制作工程を説明するために出てくる資料と言えば「シナリオ」「絵コンテ」「原画」「設定」......。
シナリオくらいならまだしも、「カット割り」に次ぐ専門用語のアラレが降り注ぎ、通訳陣の???の雹が舞う!
Mission最後にして国際交流の円満終了は絶たれてしまうのか......!!?
どうなる!まさに崖っぷち
そんな我々の前になんと悠長なフランス語を操る女神が光臨したのです。
その女神は弊社作画ルームスタッフの1人、日ごろ我々に合わせて交流をしてくれているせいか、日本人だと思い込んでしまいがちな彼女。実はフランス人だったのです。
もちろん、スイスの公用語でもあるフランス語が完璧。アニメ知識も完璧
この先は一気に国際化の花が開き、日本語、フランス語が巧みに飛び交う室内に一変してしまいました〜。
俄然アニメに関することが伝わりやすくなったマリー・プルーンさんとシンタさん、今までよりいっそう興味を持ってくださったようで、ひとつひとつの説明に熱心に耳を傾けられていました。
日本のアニメの制作工程の複雑さ、制作に関わる人数、機械が作っているように正確な手書き原画、どれをとっても驚きの連続のマリー・プルーンさんとシンタさん。その場にいた同行スタッフのみなさんも同じリアクション。日本語にて熱心に質問されていました。
厚さ1cm以上あるカットの束が、たった6秒のシーンのためのものと知ると
「えー、6、......6秒??」「1、2、3、4、5、6の6秒ですよね!?」と声に出して衝撃を表していました〜。
これで......国際交流missionは全コンプリート

この後行われた社内見学ツアーでは、3Dルームや作画ルームで、スタッフが実際に作業している現場を、目に焼き付けるように見学されて、国際交流フィナーレとなりました〜!

......まさに、マリー・プルーンさんとシンタさんが作られた『Concours Girard-Perregaux』の中で描かれているペルゴ氏と日本ののように、遠く離れた国にいながら、西村監督とアニメを介してこの場で通じ合った我々。
どこか作品とシンクロするところもあり、西村監督がいなければ実現しなかった出会いでもあり、縁の不思議さを痛感させられる有意義なひと時でした。
次はどんな素敵な縁が待ち受けているのか??
明日の出会いを信じて、日常の業務をひとつひとつ積み重ねることを誓うスタジオディーンスタッフ一同でした。

参考リンク:
フランソワ・ペルゴと日本 ショートフィルムコンペティション 公式サイト
http://www.gp-japan.co.jp/
優秀作品 Concours Girard-Perregaux ダウンロードページ
http://www.gp-japan.co.jp/1.html
今日からマ王!R 公式サイト
http://www.maruma-ova.jp/

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