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大人の社会科見学@スタジオディーン 〜『桃華月憚』キャラが動くまで〜 【見学編】

>>June 1, 2007

「期待されてもー......みたいな感じの社内で」と苦笑する浦崎プロデューサーを横目に、
期待度120%キラキラと瞳を輝かす皆様、いざ出発!!

前回までのお話
レクチャー編


【見学編】

先ほどの勉強会 (レクチャー編)での知識を胸に、社会科見学ツアー一行がまず最初に訪れたのは、演出作画室

桃華月憚 原画
▲この原画や動画を描いている人たちの作業室です!

「失礼しまーす......」
中には、黙々静かに作業に没頭する作画スタッフ達の姿。
気がつくと見学のキャスト陣も、足音さえ立てないような慎重さで、作業をするスタッフの手元、絵などを見てまわっていました。
......と、そこに『桃華月憚』のスタッフ発見
見覚えのある絵柄に、皆さん息を呑んでその作業を見守っていました。
『桃華月憚』スタッフ机上にあったキャラクター設定画像を見つけ、「鬼梗って......」(山県さん)と新たな事実にビックリする一幕も。
そして、『桃華月憚』の総指揮、山口監督デスク(離席中)も発見

桃華月憚 見学中 桃華月憚 見学中
▲興味深げに眺める見学ツアー一行

勉強会の資料として見たものが実際に使われている様を見て、制作現場の空気を肌で感じるキャスト陣でした。

一通りグルリと早足で1周して入り口に戻ってくると、ふぅ......とちょっとだけ緊張から解き放たれた息を吐く皆さん。
壁に貼ってある座席表を見ながら、作業が流れていく様を振り返ります。
と、ここで質問タイム! 答えるのはもちろん先生(『桃華月憚』浦崎プロデューサー)。

Q「席替えとかあるんですか?」(山県さん)
A「たまに、あります」 (WEB隊:あるんだー...... ←知らなかった

Q「『桃華月憚』を描いてる人は、一箇所に集まっているんですか?」(早見さん)
A「最初はそういうふうに作品別に座ってたんですけど、だんだんこう、いろんな作品にスイッチしてって、バラバラになってって......、で、バラバラのまんま(一同笑)」 (WEB隊:そうだったんだー...... ←知らなかった)

キャストの皆さんの質問で、実はWEB隊も勉強させられているのでした。

屋上で作業中の山口監督に挨拶をしてから、ツアーはデジタル作業見学のため、スタジオディーンの地下へ潜入します!

桃華月憚 見学中
▲屋上、視線の先には監督が……

制作進行が集まる制作室を抜け、地下に向かう階段を降りるとそこは、スタジオディーンのデジタル部門のフロア。
まずは、色彩設計スタッフ色指定スタッフによる仕上げ工程の作業の一部を、実際にソフトを操作しながら見ていただきました!

桃華月憚 見学中
▲色が塗られていく様子を、身を乗り出して見つめます

スタジオディーンで採用されているアニメーションツール"Animo"のパレット変換などを間近で見て、「すごーい......」の溜息続出です。
「1コマ1コマ塗っていくんですか?」「何人ぐらいで作業するんですか」などと、キャスト陣から自然に質問が漏れます。
線だけの絵が染め上がっていく様子に圧倒されているのも束の間、単体のキャラクターに背景が重なって立体的に仕上がっていく段階では、女性キャスト達から「きゃー!」という歓声も飛び出しました!
「背景とピッタリ合うのがすごい......」(野島さん)と感心しきりなところに、「あ、合わないんですねーこれが(笑)」とかるーく暴露の浦崎プロデューサー。
勉強会だけでなく、見学中も爆弾トーク炸裂です......。
背景と合わなかったときの調整法などを説明している最中に塗り上がった絵が、実際に動いている様子をプレビューで見ていただきました!
「わぁぁぁ、すごーーい」「ちゃんと動くんですねーー」と感動に浸る面々。
画面に見入りワイワイ言いながら鑑賞です。
「すごーー......い」 感嘆はもう声になっていない状態でした。

「ほんっとに人が作ってるんですね。当たり前のことを言ってるのかも知れないですけど、アニメを見てると、むしろ絵が勝手に動いてるぐらいの意識でした」(野島さん)
「すごーい、マンパワー!!」(伊瀬さん)

最後に、仕上げ時の難しい点や腕の見せ所などの話を聞き、「アニメーション見方わる......」と呟きつつ、一行は次なる工程に足を進めるのでありました。

続きましては、撮影工程として、仕上がったデータをつなげる作業の見学です。
撮影用に起こされたタイムシートにそって打ち込んでいく......。
キャスト陣はご自身のお仕事に照らし合わせて工程を理解していました!
さらに、効果を使って奥行きや雰囲気を出したりしていく様子も、何も効果がされていない映像とを見比べて、違いを実感していただきます。
途端に「えーーーすごーーい」と声が出てしまうほど、仕上がり差歴然......。
「俄然印象が変わりますね」(野島さん)の言葉に、皆さん頷いて賛同していました。

続いての工程は編集......なのですが、その前に、3DCGの作業についてもご説明。

桃華月憚 見学中
▲3DCGの電車のカットを視聴中。リアルな映像に「すごーーーい」の一言!

他にも、『桃華月憚』のエンディングに使われている3DCGを見て、感心しきりのキャスト陣。
「テレビだと一瞬なのに......」(野島さん)との呟きのとおり、描いていても見えていないところがたくさんあることを知り、作業苦労を思ってくださったもようでした。
それだけでも今日見学にきていただけた甲斐あるというものです〜。

さて、続いてはスタジオディーンでの仕上げの最終作業である、編集です。
ここでは、編集し終えたばかりの最新話を視聴していただきました〜。
今までの作業内容を振り返りながら、その集大成を目に焼きつけてください!

桃華月憚 見学中

桃華月憚 見学中
▲編集室にて、アフレコ時に1度見た映像の完成形に、はぁ......と息をついて見入るキャスト陣

アフレコ現場ではまだ別物のようにも感じられていた絵と声が、しっかりと重なって"アニメ"になっているのを実感する皆さん。
すごーーい! すごーーーーい!!」(山県さん)と感激が止みません!
その場で飛び跳ねそうなぐらい斬新な驚きの表情で画面を見つめます。
テレビで放送として見るのとは、また何倍も違って見えてるのでしょう......。
......と、ここで、アフレコ時からさらに効果が追加された画像を発見!
「奥行きが出てる!」
「柔らかい感じがする〜」
と、口々に言ってはしゃぐ姿は、まさに女子高ノリ!!
「はーぁ......」と1コマ1コマの動きに感動して吐かれる息は、ここまで何人もの人の手を渡ってきた絵だということを思い返しているようです。
皆さん、瞳を一層大きくして、吸い寄せられるように画面を眺めていらっしゃいました〜。
(そして、感動しているキャスト陣を満足げに見つめる浦崎プロデューサー......)

浦崎プロデューサーから、山口監督の『桃華月憚』映像へのこだわりの説明もあり、神秘的な世界観を技術面の方からも感じていただきました。
アフレコ時での反省を語る一幕もあったり、背景や仕上げについての専門的な質問も飛び出したり......。
声優のお仕事との類似点も感じつつ、社会科見学で得た知識をフル回転に働かせての鑑賞でした!

最後は編集後のチェックルームにて、納品に至るまでの説明をして、スタジオディーンの見学は終了となりました〜。
一同「すごい」「キレイ」「おもしろい」と感動連続で、きっと次回アフレコ時にこの作業工程を思い出してくれることと思います!

そして、見学ツアーは総仕上げ。この後はお待ちかねの、監督との座談会
監督のお仕事を通して、さらにアニメ制作の深さを知っていただきます。
興奮冷めやらないキャスト陣から、どんな質問が投げかけられるか?! こうご期待!!

<〜座談会編〜に続く>
見学も無事に終了、興奮冷めやらぬご一行様を待ち受けていたものは・・・座談会編6月8日公開中


前回までのお話
レクチャー編

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