HOME > Works > マリア様がみてる > 設定資料集

設定資料集:新着情報最新5件

ディーン厳選!設定資料集

>>January 1, 2007

『マリア様がみてる』の魅力はなんと言っても、舞台となる私立リリアン女学園の「スール」と呼ばれる独特な教育システム。

◆私立リリアン女学園


東京都下武蔵野の丘の上にそびえる、伝統あるカトリック系女学園「私立リリアン女学園」は、明治の終わり頃(明治34年)に創設された。以来、名門女子私学として、長い歴史と伝統にはぐくまれた優雅な校風を誇っている。

豊かな緑に囲まれた広大な敷地に、幼稚舎・初等部・中等部・高等部・大学(文学部・家政学部)・大学院が設置されている。一貫で行われる教育は、淑女としてのたしなみや、豊かな知性と教養を育組むよう、カリキュラムが組まれている。

その伝統ある通学路には桜の並木道。そして校門から学園内に入ると凛とした銀杏がまた美しい並木をつくり、その先にある二股の分かれ道には、この学園のシンボルであるマリア像がある。

マリア様がみてる美術設定資料

◆私立リリアン女学園の生徒たち


私立リリアン女学園はカトリック系お嬢さま学校。創設された当初の目的は華族の令嬢たちのためのもの。そのため由緒正しい伝統があり、通う生徒たちは、みな純粋培養の乙女たちばかり。

この女学園の独特の挨拶の言葉は「ごきげんよう」。特に高等部では同級生同士は名前に「さん」をつけて呼び合い、上級生を呼ぶときは「さま」をつけることになっている。廊下を走ることは「はしたないこと」とされているが、もちろんここには遅刻ギリギリで走り去る生徒などはいない。あくまでスカートのプリーツは乱さないように、白いセーラーカラーは翻らせないように、ゆっくりと歩くのがここでのたしなみ。このように、正に古風を絵に描いたような「女性らしさ」が求められる学園である。

彼女たちの親もまた、この女学園を卒業しているものが多く、それが戦前からの女学生文化気質が生徒に代々引き継がれているゆえんである。

◆私立リリアン女学園の「ス—ル(姉妹)」システム


この学園の高等部には「ス—ル(姉妹の意のフランス語)」という学生の自主運営のシステムがある。それは先輩と後輩が「姉妹」としての契りを結び、リリアンの生徒としてふさわしい振る舞いをするよう指導する制度である。

これは、清く正しい学園生活を受け継いでいくためには必定のことであり、姉である先輩が妹である後輩を淑女としてのたしなみをしつけるものである。この「姉妹の契り」はロザリオの授受によって成立。1人のお姉さまに対し、妹になれるのは1人だけ。従っていったく契りを交わすと、2人は1番親しい間柄であると周囲から認めてもらえる。この教育システムは女学園の創立当時より存在し、代々の生徒たちに連綿と受け継がれてきた。

◆私立リリアン女学園の生徒会


この学園の生徒会は「山百合会」といい、紅・白・黄の3薔薇さまと呼ばれる3人の幹部によって運営される。

薔薇さまの名称は以下の3人である。これらは薔薇の中で、それぞれ紅・白・黄色の花をつける代表的な種の学名。
・紅薔薇さま(ロサ・キネンシス)
・白薔薇さま(ロサ・ギガンティア)
・黄薔薇さま(ロサ・フェティダ)
3人はそれぞれ自分たちの妹(ス—ル)をアシスタントとして生徒会を運営している。

薔薇さまとスール関係にある下級生、すなわち薔薇さま方の妹たちは、そのまま次代の幹部に持ち上がることが多いため、次期薔薇さま候補。「お姉さま」にあたる薔薇さまの名につぼみの意味の「アン・ブゥトン」をつけて呼ばれる。すなわち

・紅薔薇のつぼみ(ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン)
・白薔薇のつぼみ(ロサ・ギガンティア・アン・ブゥトン)
・黄薔薇のつぼみ(ロサ・フェティダ・アン・ブゥトン)

「山百合会」の拠点は高等部の敷地内にある木造二階建ての「薔薇の館」で、ここで生徒会の運営が進められている。

◆私立リリアン女学園の制服


制服は光沢のない黒に一滴の緑色をたらしたような生地を使用。黒のラインが一本入っているアイボリーのセーラーカラーは、結べばそのままタイになる。ワンピースのスカート丈は今時めずらしい膝下まで。ローウエストのプリーツスカートに三つ折り白ソックス、そして革靴はバレーシューズ風になっている。あくまでも上品さを追求したつくり。

マリア様がみてる設定資料

物語を彩るメインキャラクターたち

>>January 1, 2007

メインキャラクター

小笠原祥子
(おがさわら さちこ/紅薔薇さま/ロサ・キネンシス)
リリアン女学園3年生
筋金入りのお嬢さま。百貨店やレジャー施設などを幅広く経営する小笠原グループ会長の孫娘。母親の実家は元華族。美しい外見に負けないほど、内面も気高く潔癖なところがある。少々あまのじゃくで、怒らせると怖い一面もあり。家庭の事情で男嫌いになっている。
CV:伊藤美紀

マリア様がみてる:小笠原祥子設定資料



支倉 令
(はせくられい/黄薔薇さま/ロサ・フェティダ)
リリアン女学園3年生
自宅は道場をやっており、本人も剣道部のエース。ボーイッシュさが際立つ美貌の持ち主で、ミスター・リリアンの異名も持っている。スールで妹関係にある島津由乃とは本当の従姉妹同士。自宅も隣あわせ。
CV:伊藤静

マリア様がみてる:支倉令設定資料



福沢祐巳
(ふくざわゆみ/紅薔薇のつぼみ/ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン)
リリアン女学園2年生
本編の主人公的存在。幼稚舎からリリアンに通っていて、父親は設計事務所の所長。そっくりな顔をした弟に「百面相」などと言われるほど、感情が顔に出る性格である。1年生のときの文化祭を機に小笠原祥子と妹関係を結び、山百合会の一員になった。容姿・成績ともに中庸。その親しみやすさから下級生に人気がある。
CV:植田佳奈

マリア様がみてる:福沢祐巳設定資料



島津由乃
(しまづよしの/黄薔薇のつぼみ/ロサ・フェティダ・アン・ブゥトン)
リリアン女学園2年生
外見はいかにも女の子らしく、生まれつき病弱なため、守ってあげたいタイプに見られがち。しかし実は強気で突っ走る性格だったりする。心臓の手術をした後は、これまで以上に活動的になった。黄薔薇さまである支倉令の従姉妹。自宅も隣同士という関係。
CV:池澤春菜

マリア様がみてる:島津由乃設定資料



藤堂志摩子
(とうどうしまこ/白薔薇/ロサ・ギガンティア)
リリアン女学園2年生
2年生にして白薔薇さま(ロサ・ギガンティア)。それは1年生のときに先代の白薔薇さま(ロサ・ギガンティア)・佐藤 聖の妹(スール)になったため。外見はおとなしめ。その雰囲気に合ったやさしくて静かな性格の持ち主。ここぞというときには、自分の意見をはっきり言える強さも持つ。
CV:能登麻美子

マリア様がみてる:藤堂志摩子設定資料



二条乃梨子
(にじょうのりこ/白薔薇のつぼみ/ロサ・ギガンティア・アン・ブゥトン)
リリアン女学園1年生
趣味の仏像鑑賞のせいで、第一志望の高校を逃す。そのため唯一合格していたリリアン女学園に入学することになるはめに。その仏像好きが縁で志摩子の妹になり、1年生ながら白薔薇のつぼみとなった。
CV:清水香里

マリア様がみてる:二条乃梨子設定資料



松平瞳子
(まつだいらとうこ)
リリアン女学園1年生
縦ロールの髪がトレードマークの美少女。乃梨子のクラスメートで、演劇部に所属している。山百合会にずっと憧れを持っている。遠縁にあたる祥子を慕って何かとついてまわることが多い。
CV:釘宮理恵

マリア様がみてる:松平瞳子設定資料



細川可南子【第2巻以降登場する新キャラ、どのように関わるかお楽しみに】
(ほそかわかなこ)
リリアン女学園1年生
祐巳に一方的な憧れを抱いている。乃梨子と瞳子のクラスメート。
CV:小清水亜美

マリア様がみてる:細川可南子設定資料



武嶋蔦子
(たけしまつたこ)
リリアン女学園2年生。
女子高生を撮ることに命をかけている写真部部長。授業中以外は常に、カメラを持っている。姉妹(スール)はいない。
CV:佐藤利奈

マリア様がみてる:武嶋蔦子設定資料



山口真美
(やまぐちまみ)
リリアン女学園2年生。
姉は新聞部部長の築山三奈子。新聞部所属で、姉よりもしっかりしている。
CV:斎藤千和

マリア様がみてる:山口真美設定資料



柏木 優
(かしわぎすぐる)
花寺学院の卒業生。
祐巳の前にたびたび現れる、祥子の従兄弟で、婚約者でもある。
CV:檜山修之

マリア様がみてる:柏木 優設定資料



福沢祐麒
(ふくざわゆうき)
花寺学院高校の2年生。
姉の祐巳と顔はそっくりだが、姉よりしっかりした面がある。祐巳の年子の弟で学年も同じ。
CV:市来光弘

マリア様がみてる:福沢祐麒設定資料

▲このページの上へ